DIR EN GREY大好きなおもち君だよ!
今日はDIR EN GREYの聴きやすい曲をピックアップしたよ!
あたいにも聴きやすいのー??
おもちちゃんシャウトいっぱいの曲も聴いてるじゃん・・・
あたいシャウトできるよ!
あぱあああああああああああああ!!
おもちちゃんのことはそっとしておいて、聴きやすいっていうのはどういうのかというと
・メロディーラインがはっきりしていて覚えやすい
・印象に残りやすいサビ
・シャウトやデスボイスが少なめ
・歌詞がほとんど日本語
っていう基準で選んだよ。
DIR EN GREYってデスボイスとかスクリームばっかりしててよくわからない・・・
って思っている人がいたら今回紹介する曲を聴いてみてほしいな!
DIR EN GREYについてはこっちの記事↓で詳しく紹介してるからよかったら合わせて読んでみてね。
DIR EN GREYの聴きやすいおすすめ曲5選の紹介
いつも通り歌詞の考察や意味を考えながら紹介していくよ。
個人的な解釈だから参考程度にしてね!!
予感
1999年7月に発売されたシングル(だいたい25年前)。
ドラマのエンディングテーマに起用、Mステとかの音楽番組に出演してDIR EN GREYが世間に認知されるようになったきっかけの曲なんだ。
かなりポップでデスボ、スクリーム、シャウトとかはなし。
ビジュアル系あるあるで曲調は明るめだけど歌詞は明るくない。
恋愛の歌で、かつハッピーな曲ではないというところまではさっと聴いただけでもわかるんだけど詳しくどういう状況なのかを考えてみる。
ウワベだけで今も 君を弄んでる
君は何も気付かず -180℃に凍る愛(中略)
十八人目の君 僕に気付いていない
やさしさに裏付けた 凍りついたこの愛を作詞:京 作曲:Die 「予感」/DIR EN GREY より
心に傷を負った男が出会った18人目の恋人とのお話。
変えれない/…
帰れずに/(君の顔を見ても)
無口な愛/(何も感じないよ)
静かに/(そうやってずっと)
静かに/(騙されればいいさ)
絡めあう/(僕の昔の傷に)
二人/(比べれば…)作詞:京 作曲:Die 「予感」/DIR EN GREY より
括弧の部分は歌と同時に後ろで流れるセリフ。
男は自分が受けてきた心の傷のせいで、心から人を愛することができなくなって半ばサイコパスのような状態になっていた。
もしかしたら昔騙されて傷ついたことで、今度は自分が誰かを騙してやろうとしているのかもしれない。
いつからか あなたに気付いていた でも
あなたの傍にいれるだけでいいの作詞:京 作曲:Die 「予感」/DIR EN GREY より
そんな男の心の闇に気づいていた彼女は、ただ傍に居られるだけで良いんだと思う。
僕は最後に君を抱きしめた
これが 最後になるとも知らずに作詞:京 作曲:Die 「予感」/DIR EN GREY より
さっきの引用部分とこの部分がタイトル回収かなと思う。
男は女性が何も気づいていないと思っているけど実は女性は男の心の中に気づいている。
それは予感していると言ってもいい。
そして最後の部分。「これが最後になるとも知らずに」は誰が誰に宛てた言葉なんだろうか。
もしこれが男性から女性に宛てた言葉なら「最後になるとも(彼女)は知らずに僕は君を抱きしめた」って意味になる。
このあと2人は別れるのかもしれないし、男は姿を消すのかもしれない。
もう1つは、男が自分自身に向けた言葉の場合。
「(僕は最後になるとも知らずに)君を抱きしめた」
っていう場合は、女性から何かしらアクションがあったということ。
彼女から別れを告げられたか、それとも、男を殺して男の悲劇を終わらせようとしたのか。
僕はサイコパスっぽい男の復讐みたいなイメージを持ったけど、普通に愛が冷めた男女の歌かもしれないね。
ストーカーの歌だ、とか殺人鬼の歌だ、という解釈もあるみたいだよ。
理由
結成から20年以上経つ今でも、日本の代表的なビジュアル系であり続けるDIR EN GREY。
多くの楽曲がある中、僕のお気に入りベスト10に入るのが「理由」だ。
2000年に発売したアルバム「MACABRE」に収録されている。
僕はとってもお気に入りの曲なんだけど、賛否両論ある曲。
8月5日土曜日 空に雲は無く
ビルの最上階から 気付けば別れを告げて
8月3日木曜日 僕の心に傷が
6度目の傷 ズタズタになり全て壊れてしまえ 全て作詞:京 作曲:Die 「理由」/DIR EN GREY より
8月5日にはビルの最上階にいる。
別れを告げたというのは彼女に別れを告げたのか、自分自身に別れを告げたのかで解釈が分かれるところ。僕は後者だと思っている。
歌詞の内容がビルから飛び降りようとする主人公の、飛び降りた瞬間のフラッシュバックした記憶がテーマで、とっても暗いのが賛否両論分かれてる理由だ。
歌詞は暗いんだけど、暗くてどうしようもないというよりは切ない。曲もとってもいい。
人を信じられないまま 人を傷付けていると
何故また僕は君の事を 懲りずに愛するの
こうして僕は愛する事を 忘れられない様だ
でも
信じる事が辛く 気付かれない様に
独りで泣いていた 君に分からぬ様作詞:京 作曲:Die 「理由」/DIR EN GREY より
恐らく過去に何度も裏切られてきた主人公の僕は人(彼女)を信じることもできないままでいた。
信じたいのに信じられない自分に苛立ちながらも苦しんでいる様子が歌詞のあちこちで表されているんだ。
人を信じられないことで相手をも傷つけているっていうのが悲しいよね。
8月5日 晴れた雲の無い空の中で
もう最後だね 地面に広がる自分を見つめ作詞:京 作曲:Die 「理由」/DIR EN GREY より
最後の部分、地面を広がる自分を見つめってところが飛び降りなんじゃないかなと思った一番の理由。この歌は僕が飛び降りた後、幽体離脱というか幽霊になった自分が死んだあとの自分を見ながら回想している曲なんじゃないかなと僕は解釈したよ。
2018年9月に発売された最新アルバム「The Insulated World」の完全生産限定盤にも「理由」の再録バージョンが入っている。
こっちは少し歌詞が追加されているんだ。
DRAIN AWAY
2003年に発売されたシングル。DIR EN GREYでは珍しいサビから始まる曲だ。
バラードよりもテンポ感のあるロックなミディアムバラード。
DRAIN AWAYの歌詞は和を思わせるような美しいワードがたくさん使われているんだ。
なんだけど!!
この曲、PVがイメージビデオになっていて、それを見ながら歌詞を考察すると、ちょっと子供には見せられないような内容なんだよね・・・。
簡単に要約すると、主人公が恋をしていた女性は〇〇〇にされてしまって、それを知った主人公が自分には何もできないと嘆いてっていう感じなんだよね。
推測だけど、おそらく女性のほうが〇〇絡みで人を殺めてしまって、主人公は女性と一緒に逃げるっていう感じなのかな。
ここから歌詞の考察。
押し花懐かしみは思ひ出にひたる夕空
指折り数えていた 君に会う日を待つあの頃へ
空青き良き時代の中で 壊れた夢と
悲しきかな 果てし無き罪証 声は亡き一夜は春作詞:京 作曲:Die 「DRAIN AWAY」/DIR EN GREY より
古き良き時代をもじって空青き良き時代っていうワードを使っているのかな。
(まだ何も知らない頃の)主人公の心情には青空が良いものとして映っているけどそれと対比するように壊れた夢っていうのが出てくる。
主人公にとっての夢っていうのは何だったんだろうか。彼女と平和に過ごすことだったのかな。
それともこの夢は彼女の夢のほうで、もしかしたら若い2人は結ばれることを夢見ていたのかもしれない。
夕魔暮れ映す寒い頃に見た君がまた
人に染められて 何も出来なくて涙ポロポロポロリ咲く作詞:京 作曲:Die 「DRAIN AWAY」/DIR EN GREY より
〇〇〇でいることを人に染められるっていう風に表現してるね。
そして何もできずに涙を流す(主人公なのか彼女のほうなのかは不明)
PVを見てるとかなり多くの場面で旭日旗が出てくるんだよね。
旭日旗っていうのは日の丸の太陽に光の部分が伸びてる旗のことね。
(韓国でもめてるやつ・・・)
このPVでの使われ方は戦時中っていうことの象徴に感じる。
タイトルの「DRAIN AWAY」は日本語に直訳すると、「流出」とか「消失」とか「徐々に尽きる」っていう意味なんだけど、この曲の内容と多用されてる旭日旗を考えると、兵士の性のはけ口っていう意味にもとれるし、主人公や女性の生きる力の「消失」っていう意味にもなりそう。
単純に女性として「失われる」って意味かもしれないし、色んな推測ができるタイトルだなと思った。
歌詞の内容知っちゃうとアレな曲だけど、曲はとにかくかっこいいし、意味を深読みしなければ使われてるワードもかっこいい。
夕魔暮れとか四季葬とか、ね。
THE FINAL
2004年に発売されたシングル。
タイトルから、この曲でDIR EN GREYは解散するんじゃないかと噂されていたんだけど、新しいDIR EN GREYの始まりの曲という風に僕は受け取った。
海外でも人気が高くライブではよく歌われる曲。
解けてしまう意図を見つめ…文字に出来ない左手です
血を流す度に生きてる理由…見出す言葉が鮮やかで手の中には愛すべき人さえも華々しく散って
手の中には生きた意味刻んでも虚しき華と知る作詞:京 作曲:DIR EN GREY 「THE FINAL」/DIR EN GREY より
愛した人もいなくなって生きた意味さえも虚しく儚いものだった。
THE FINALはとにかくずっと悲観的な歌詞が続いていく。
自分で死ぬことだけが自分が生きた証になるっていうような考え方は他の曲にも共通している部分なんだ。
So I can’t live
そう無くしたモノはもう産まれない
生きてる証さえ求められない歌
Let’s put an end…The Final未遂の蕾咲かせよう‥‥‥
作詞:京 作曲:DIR EN GREY 「THE FINAL」/DIR EN GREY より
ラストの部分。
生きてる証さえ求められない歌っていう部分。歌に生きてる証を求めていたけどそれも叶わない。
何故ならさっき言ったように死ぬことでしか生きた証を残せないからなんだ。
英詞の部分は直訳すると、終わらせることを終わらせようっていう意味に。
ラスト、未遂の蕾咲かせようも合わせると、自死を止めて未遂で終わらせようって意味に。
これは恐らくDIR EN GRYEのこれからの在り方について示唆するものなんじゃないかな。
死ぬことで生きてる証を残す、という考え方やスタイルを辞めようという意味にもとれる。
歌詞は難解だけどこの曲もほんとにかっこいい。
鼓動
2005年に発売されたアルバム「Withering to death.」の最後に収録されている曲。
語りかけるような出だしから、キャッチーなサビ、そして突き刺さるような悲痛な叫びがとにかく心を震わせる。
無意味に 生き続け唄う俺はいったい明日に何がある
部屋で独り鼓動を奏で叫ぶ
Don’t kid yourself and don’t fool yourselfI am addicted to the perceived fate
しがみついた運命に俺は独り
Don’t kid yourself and don’t fool yourself作詞:京 作曲:DIR EN GREY 「鼓動」/DIR EN GREY より
「The FINAL」と同じようにやはりこの曲も自分の歌手としての在り方に疑問を抱いているようだ。
日本語の歌詞の部分とは対称的に英語の部分は、「思い違いをしないで、そしてあなた自身を馬鹿にしないで」とか「あなた自身を傷つけないで」っていう慰めの言葉になってるんだ。
これは自分自身に向けたものなのか、それともDIR EN GREYの曲を聴いてきた人たちへの言葉なのかは定かじゃない。
「鼓動」は同じアルバムに収録されている「朔-saku-」のPVと連動していて、その後日談と言われているから両方のPVと歌詞を見るとストーリーが見えてくるかもしれない。
おすすめのアルバム
今回おすすめした曲が入っているアルバムは色々あるんだけど、まずは「鼓動」と「THE FINAL」が入っている「Withering to death.」が一番おすすめだよ。
DIR EN GREY初期からあるキャッチーでメロディアスな曲調を取り入れながらも、サウンドや歌声がかなり完成されていて聴きやすいけどかっこいい曲がたくさん入ったアルバムなんだ。
ベストアルバム「VESTIGE OF SCRATCHES」も今回おすすめした曲は全て入ってるよ。
3枚組のボリュームあるアルバムでリマスターや再集録、新しいミックスが施されている。
まとめ
今日紹介した曲はほんと全部かっこいいし、デスボとかシャウトとかも少なめだから、ビジュアル系好きな人だけじゃなくて、ロック好きの人にもおすすめなんだ。
聴いてみて気に入ったらこの記事を思い出して歌詞の考察とかもまた見てもらえると嬉しいな。
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